開聞岳(922m)

【前書き】
 開聞岳には約35年前に登っています。西鹿児島駅から国鉄に乗って、開聞駅から登りました。靴はキャラバンシューズだったかもしれません。
 開聞岳山頂付近から見た真っ青な海と綺麗に湾曲した海岸線、細く白い航跡を残して走る漁船の姿が今でも忘れられません。
 正月の休みを利用して大隈半島の稲尾岳から開聞岳への旅です。

【年月日】’10.1.3(日)
【コースタイム】
(移動)稲尾岳を参照下さい。

(登山)開聞山麓ふれあい公園 駐車場(7:10)→五合目(8:10)→七合目(8:45)→開聞岳(9:48-10:10)
     →七合目(10:55)→五合目(11:25)→公園 駐車場(12:13)

(移動)公園出発(12:25)→頴娃IC(13:00)→熊本(15:40)→九州道断続渋滞→北九州着(19:05)

【同行者】単独

【写真と解説】

 稲尾岳から山川・根占フェリーでここまで移動し、車中泊した開聞山麓ふれあい公園です。途中のコンビニでコロッケ、串焼き、フライドポテト、骨なしフライドチキンという不健康食品の代表みたいなのを買って、家から持ってきた飲みかけの一升瓶の焼酎をどこで飲むか。
 稲尾岳で下着まで濡れているので早く飲みたいが、新車なので汚れるのが嫌で車中では飲みたくない。写真左の管理棟の横にちょうど良いテーブルと椅子があったので、管理棟のおじさんに「テーブルで食事していいですか?」と聞いたら「いいよ」というので、日も暮れて暗い公園の白いテーブルで一人で食事。
 正月の2日の夜に濡れた下着とシャツを着て、暗い中で一人で一升瓶を抱えて、コンビニのおかずで食事。さすがに寂しいな〜と思った。
 あっという間に食事も終わって車の中で寝袋に入ったが、鼻が詰まって、ひょっとして風邪?開聞岳を前にして登らずに帰るか?非常に弱気になったのでした。
 本気で登らずに帰ろうとかと考えたのでした。しかし、夜も明けて、ぽつぽつと駐車場の車から登山者が出発し始めたので、行ってみることにしました。
 上の写真は帰りがけに撮影したものです。 


 広場を通って登山口へ。
 ここから標高差約800mを登ります。天気は曇り。真っ青な海が見えると良いのですが。


 登山道がかなりえぐられています。ちょっとひどいですね。
 下の方はこういう場所が多いです。えぐられたせいで木が倒れている場所もあります。
 木の階段も乗るとぐらぐらと動いたり、不自然な状態だったり、登山道の管理があまりなされていないようです。


 七合目です。山腹を時計方向に回りながら登っていきます。ほとんど樹林の中を歩きますが、所々、下界が見えます。


 山頂直下から見た枕崎へ続く海岸線です。残念ながら海は灰色でした。
 しかし、この高度感は大したものです。


 開聞岳山頂です。
 山頂はあまり広くありません。私が登った時には先客が1名しかいなかったので山頂でゆっくり出来ましたが、この日は多分40〜50名程度登ったはずなので、山頂はさぞ込み合ったと思います。


 皇太子殿下の登山記念碑がありました。その時も登山道はえぐれたままだったのか、気になります。多分、皇太子殿下登山前には登山道を整備したでしょうから、あの登山道のえぐれは、この約20年で生じたものでしょうか。


 写真左奥に桜島が雲の上に僅かに頭を出しているのが見えます。写真右奥は霧島かと思ったのですが、近すぎますね。大隈半島の高隈山かもしれません。昔、よく登りました。高隈山も良い山です。猿ヶ城小屋には何度か泊まりましたが、今ではだいぶ荒れたようです。
 写真中央は昔イッシーが話題になった池田湖です。

【後書き】
 約35年ぶりに開聞岳に登りました。青い海が見られずに残念でしたが、良い思い出になりました。
 帰りはどこにも寄らずにいつものように真っ直ぐ帰りました。渋滞に何度か巻き込まれましたが、それぞれ数十分で通過でき、7時間弱で帰宅。
 今度は高隈山に行きたいな〜。

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